見えない板 2005 10 12

 日経平均株価という株価指数に採用されている銘柄を、
売買する場合は、注意が必要です。
 たとえば、分厚い「買い板」が、三つもあるから、
そろそろ上値を追うかと思っていると、
突然、分厚い「買い板」が消え、下落を始める。
 あるいは、分厚い「売り板」が、上に、たくさんあるから、
上値は重く、無理かと思っていると、
突然、分厚い「売り板」が消え、上昇を始める。
 こうした不思議な現象は、日経平均株価が影響しているのです。
そういう時は、日経平均株価が、大きく上か下に動いた時です。
 最近は、日経平均株価に連動させている投資信託やファンドが多いのです。
その運用額は、あまりに巨大です。
そういうわけで、日経平均株価に連動させるための「売り」や「買い」が、
突然、大きく発生するのです。
つまり、「見えない板」が発生するのです。
 これは、板情報の読みを大切にするデイトレーダーには、
非常に、迷惑な話です。
 おそらく、個人投資家に人気があったソフトバンクが、
一時期、不人気になってしまったのは、
日経平均株価に採用されて、上記のような「見えない板」が、
たびたび発生するようになって、個人投資家に嫌われた面があるかもしれません。
 私は、指数連動型の投資信託は、ファンドではないと思っています。
あえて、言うならば、「言訳ファンド」だと思います。
ファンドの成績が悪くても、日経平均株価が不調だからという「言訳」ができます。
 やはり、ファンドというものは、有望銘柄や割安銘柄を発掘し、
随時、運用銘柄を入れ替えながら、運用していくものだと思います。





































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